梅雨が明け、暑さが本格的にきびしい夏がやってきました。
今年は30度以上の気温が続き熱中症警戒アラートもでています。
これは人だけではなく、ペットにとっても致命傷となる暑さであることを知っておきましょう!
今回は夏場に気をつけたい犬の熱中症の危険性について解説します!
犬の熱中症を防ぐ

結論から言うと犬は数分で熱中症になり重篤化すれば、最悪亡くなってしまうケースもあります。
犬が暑くなると、ハァハァと口を開けて早い呼吸をしている姿を見かけますよね。
これはパンティングといって、体にこもった熱を逃して体温調節している行為なんですが、熱中症の初期症状になるとこのパンティングは通常より速くなります。

熱中症を防ぐには愛犬の暑い!にいち早く気づいてあげましょう。
熱中症の初期〜重篤期まで

犬が熱中症を起こして、重篤化するまでの症状を飼い主が知っておくことで愛犬の異変に早く気づくことができます!
- 通常のパンティングより荒い呼吸。
(口でハァハァと早く浅い呼吸のこと) - 落ち着きがない
- 水や食べ物をとらない
- ヨダレがたくさんでる
- フラフラしている
- 元気がない
- 嘔吐や下痢をする
- 吐いたものや排泄物に血が混じってる
- 痙攣や発作が起こる
- 意識がなくなる、呼んでも反応しない
熱中症になると上記のような症状が起こります。
犬の熱中症に危険な7つの行動は?

飼い主が気をつけてあげれば犬の熱中症は
100%防ぐことができます。

以下では、愛犬が熱中症になりやすい7つのリスクをお伝えします!
朝の散歩はすでに危険度が高い
あなたは愛犬のお散歩何時ぐらいから出かけていますか?
私は暑くなる前の9時前後には家を出るんですが・・すでに日差しがいっぱいです。
犬は人よりも体高が低いため、地面からの輻射熱ふくしゃねつ(地面からの照り返し)の影響を受けやすいのです。
しかも輻射熱は地面に近いほど高温!
散歩に行く際には、気温に加えこの輻射熱も頭に入れておかなければいけませんね。

我が家ではペットボトルを使用するハンディシャワーを持ち歩いています!
ゆずは散歩中水を飲んでくれないので、体にじゃばじゃばかけるのにとても重宝してます♪
気温の変動は地域差にもよりますが、午前8時以降の散歩には十分な暑さ対策をしてくださいね!

朝の散歩は涼しい時間に行動、できるだけ短時間ですませましょう
夜のお散歩
実は夜のお散歩にも熱中症の危険は潜んでいます。
原因は・・例年にない日中の暑さが下がらないことによる熱帯夜。これが夜の散歩に起こる熱中症のリスクです!
夜は湿度も高く、日中の熱を吸収したアスファルトは熱気でさらに蒸し暑さを感じます。
- 昼間のような暑さじゃないからと安心してはいけません!
夜の散歩は風がある隙をねらうなど、日中同様短時間の散歩にとどどめることをおすすめします。
特定の場所で留守番する犬の熱中症
仕事や外出で犬を留守番させている飼い主さんに多いのがケージでの留守番ではないでしょうか?
実はこれ室内での熱中症リスクが高く、長い時間が経過してしまうと処置も手遅れになりやすいのです。
クレートやケージ内での留守番は愛犬自身で自由に出入りすることができませんよね・・。
日の当たる場所にケージを設置しているお家では、遮光性のあるカーテンなどで愛犬が直射日光にさらされないようにする対策が必要となります!

いま一度、愛犬の留守番環境をチェックしてみましょう。
エアコンのエコ機能は危険
不在エコ(人感センサー)のエアコンを使用してる家庭は要注意です。
エアコンの種類によって機能はさまざまですが、人感センサーは犬に反応しないことが多いです。
そのため、愛犬の留守番中にセンサーが愛犬を感知してくれずエアコンが停まってしまうということも!
帰宅した時には密閉された暑い室内で愛犬がぐったりしていた、なんて事態も起こりえてしまうのです。
わが家は富士通のエアコンを使っているのですが、愛犬を留守番させるのに付けっ放しでいったはずのエアコンが、不在ecoで停止!部屋はとんでもない暑さになっていました。
また、富士通ゼネラルのホームページでも人感センサーについては記載されています。
人感センサーが付いてるエアコンは節電になってとても便利な機能ですが、愛犬を留守番させる際はこの機能、オフにしておきましょう!
また、夏に多いゲリラ豪雨などの落雷で停電した際もエアコンは停止してしまいますので、クールマットなど暑さをしのげる冷感グッズを置いておくと安心です。
わが家も万が一に備えクールマットを使用してます!



クールマットの中にジェルが入っていて触るとじんわり冷たいですが、より冷たくひんやり感が好きな愛犬にはアルミシートもおすすめです♪
車の移動時で危険なのは後ろ
これからの季節、夏休みや連休などを利用して愛犬と一緒にお出かけする計画を立てている家庭も多いと思います。
また、愛犬と一緒に出かける移動手段として車を使われる方がほぼではないでしょうか?
その際に犬を入れたクレートやキャリーバックを車の後部座席に置くと、実はとても危険な行為だということを覚えておいてほしいのです。
理由は以下の3つ
- エアコンの冷気が後ろまで十分に届かない
- 後部座席は直射日光が当たりやすい
- 様子がわからない(見えない)
エアコンの冷気が届かないクレート内は蒸し風呂状態になっています。
体温調整ができない犬をクレートに長時間入れっぱなしにしておくのは絶対にNG
愛犬をクレートに入れて遠出をする場合は、エアコンの当たる助手席にクレートやキャリーを設置します。

保冷剤を入れてクレート内を冷んやりさせてもOKです!
そして短時間であっても愛犬の様子を必ず確認するようにしましょう。
犬を洗った後のドライ中にも注意
愛犬を家でシャンプーした後は浴室から逃げ出さないよう、扉を完全に閉め切った状態で被毛を乾かしていませんか?
わが家の愛犬もシャンプー後はしっかり乾かしたいのでけっこうな時間をかけてしまいがちです・・。
しかもシャンプー後はテンション上がりめで、思うように乾かさせてくれません。(汗)
そこで注意してほしいのが浴室の換気。

シャンプー後の浴室は熱気や湿気が充満しています。
シャンプー後の愛犬は体力を消耗しているうえに、湿度の高い浴室や脱衣所に長時間いると脱水や熱中症になりやすくなります。
ドライヤーを使用して乾かすことで愛犬の体温はさらに上昇。
愛犬をドライするときは換気を十分おこない、浴室内に熱気がこもらないようにしましょう!

サーキュレーターなどを使用して空気を循環させるのもおすすめです!
わが家のお風呂あがりも快適になりました♪
サマーカットは意外に危険
暑くなるとサマーカットのワンチャンをよく見かけます。
犬のサマーカットには賛否両論ありますが、個人的にサマーカットはあまりおすすめしません。
例えば、一部分だけを残した丸刈りカット。
いわゆるボディだけ地肌が見えてるようなツルツルした状態です。(汗)
元来、犬は被毛によって皮膚を外的から守っています。暑さ対策とはいえ、犬から8割ほどの毛を刈ってしまえば害虫や暑い日差しからも自分で守ることができなくなってしまいます。
しかし、反面季節に応じて涼しい程度に毛並みをカットすることは犬にとっても風通しを良くしメリットとなります。
しかし、必要以上のサマーカットは逆に熱中症のリスクになってしまう可能性があるのでやめましょう。
わが家の愛犬はトリミングの際、オーナーさんと毎回綿密に相談しながらカットしてもらいます。
今年のサマーカットです♪(可愛いでしょ♡)←親バカ↓↓

まとめ|犬の熱中症は飼い主次第で防げる

さて、いかがだったでしょうか?
夏の危険な行動リストを7つあげました。
あなたはいくつか当てはる行動が見当たりましたか?
暑くて長い夏はまだまだ続きます。私自身も含め愛犬への熱中症対策がまだまだちゃんとできていないな・・と反省する点がいくつもあります。
飼い主のちょっとした気のゆるみや、判断ミスで愛犬を熱中症の危険にさらすことがないようにしたいものです。
今年の猛暑を安全に、涼しく乗りこえていきましょうね!
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